隠れ家もろ直送・信哉便 41
投稿日 2001年2月4日(日)03時49分 投稿者 佐藤信哉 削除
会場に着いたら、階段の下で、高校生ぐらいの
車椅子に乗った少年と、その母親が困り果てていた。
会場のある2階へ上がるには、通常の3階分に相当するほどの、
長い階段を上がって行かなければならない。
だが、運悪く客はすでにほとんど入場してしまった後で、
オレたち以外に人影はなかった。
「・・・仕方がないわね」
母親はそう呟くと、少年を椅子から降ろし、手摺伝いに歩かせようとした。
そして、立ち止まったオレとマユミに、救いを求めた。
「すみません、これを持って頂けないでしょうか? 」
お安いご用だと、オレは車椅子を持ち、マユミは2本の杖を持って上がった。
その人たちの方針も、あるのかもしれないと、取りあえずそれらを
持って先に上ったが、オレたちはすぐにまた、下へと降りた。
「よし、私が持とう。掴まりなさい」
遅れてやって来たらしい、ひとりの男が、
抱きかかえようとしているところだった。
「すみません、助かります」
母親が礼を述べる。
オレも加担して、ふたりて゛上まで運び上げた。
下半身を抱えたオレにはすぐに分かった。
( こんなカチカチに硬直した足じゃあ、階段など上がれるわけがない ) と。
「仕方がないわね」
そう言って「歩かせ」ようとした母親の気持ちを考えると、胸が締め付けられた。
入口には、係の人間がいた。
だが、そいつは駆け寄ろうともしなければ、エレベーターがありますよとの、
ひと声すら掛けようとはしなかった。
ないわけはないのだ、エレベーターが。
例えそれが業務用のものであり、関係者専用のものであれ、ないわけが、ない。
百歩譲って、ない、あるいは故障中だとしても、
なぜ、率先して手伝ってやろうとはしないのだろうか。
2階のホールの入口まで行くと、受付となっているドアのところに張紙がしてあった。
「 飲食物の持ち込みはお断り 」
オレはぶ然としながら、買ったばかりのコーラを一気に飲み干していた。
今日出演することとなっているバンドのメンバーに、事前に聞かされていた。
「あのさ、中には飲み物のカウンターがあるだけで、食べる物は何もないんだよ。
その代わり持ち込みはOKになっているから、何か買っておいでよ」
だが、回りは工場や倉庫しかないところなので、コンビニ等は皆無。
仕方なく一度駐車場に入れたクルマを出し、見つけだしたマックで
ハンバーガーやコーラを仕入れていた、というわけだ。
入場が遅れたのもそのためだった。
もっとも、そのおかげで、この母子の手助けをすることもできたのであるが。
話が違うじゃねぇかと思いながら、とにかくオレはコーラを一気に飲み干してしまった。
マユミは残ったハンバーガーやポテトを、仕方なくコインロッカーの中に仕舞った。
もうそろそろ、演奏が始まろうかという時間だったからだ。
ところが、だ。
事前に購入しておいたチケットを渡して入ろうとすると、
「ドリンク代として、ひとり500円頂きます」、という。
バンドの友だちは言っていた。
「 悪いなあ、ほんと、素人バンドで2000円てさ、俺もちょっと取り過ぎなんじゃねぇの?
て言ったんだけどさ・・・まあそう決まっちゃってるらしいんでさ・・・」
でもまあ、おまえが出るのだし、いいよと、前払いでそのチケットを2枚買っていた。
そして、そのチケットには、どこにもそんなことは書かれていなかった。
追い付いた車椅子の母子も、それを聞いて慌てて財布を取り出していた。
「あの〜、この子はまったく何も飲まないのですけど・・・」
母親は、それでも払うのですか? と無言で問うていた。
受付の係員は3人いた。
女の子がふたり。男がひとり。
誰も何も言わない。ただ笑顔を振りまいているだけである。
「これは、強制か? 」
代わりにオレが聞いた。
仕切り役らしき男が、笑顔のまま答えた。
「はい」
「ということは、あと500円払わないと、中には入れないということなのか? 」
「はい」
それを聞いていた車椅子の少年が、下を向きながら、蚊細いが、強い口調で抗議した。
「そんなの、おかしいよ〜!! ぜ〜ったい、へんだよ、へんだよ〜!! 」
すでに開演時間は過ぎており、いつ演奏がスタートしてもおかしくはない時間だった。
不愉快になったオレとマユミは、1000円札を叩き付けると無言で中に入って行った。
最終的に2500円が欲しいのであれば、2500円でなければ採算が合わないのだとすれば、
なぜ最初から「ワンドリンク付き2500円 」としないのか。
オレはなんだか詐欺に遭ったような気がして、不愉快で仕方がなかった。
「2000円で入れます」
と言っておいて、後戻りすることができないような状態の上で、さらに
「もう500円だせ」と言う。
これではまるで、ボッタクリのピンサロと同じではないか。
金額の問題ではない。
これは主催者側の、「 客 」に対する考え方そのものの、問題なのだ。
このあたりの神経がおかしいから、
「 こういう状態なので、何も飲みません 」
と言っている、見れば分かる、車椅子の母子からも、平気でかねを取るのだ。
ニコニコしながら「はい500円です」と。
それも、約束外の、代金を。
おかげでオレたちは、ちっとも友だちの演奏を楽しむことができなかった。
帰りにその話を初めて聞かされたその友だちも、顔をしかめていた。
「ごめんな、シンヤよう」
「おまえが謝る筋合いのもんじゃないだろうが」
「でもよう・・・」
ああ、くそおもしろくない。
酒でも、飲むとするか・・・。
隠れ家もろ直送・信哉便 42
投稿日 2001年2月4日(日)09時31分 投稿者 佐藤信哉 削除
いま、決めた。
15000をゲットした奴に、今度はトレーナーをプレゼントする。
だだし、サイズは「 L 」のみだ。
が、色は白/黒どちらでも好きなほうでOK。
条件は、前回の5000件目・5555件目と同様。
これはもう、200件以上前に遡らなければならないので、
知らない人もいると思うので、もう一度書いておく。
「あくまでも自己申告で可。ただし、騙しやがったら、一生嘘つき呼ばわりしてやる!! 」
これだけである。
できればプリントアウトしたものを添えて、連絡先を明記の上、
「FAX」で送ってくれると、とてもうれしい。
番号は 044-435-6276 である。
すれば、妙な疑心を抱かずに、済む。
この、「 口約束 」だけでいいではないか!!
というところが、私はとても気に入っている。
お互いを、信じる。
まるで、「 走れ、めろす 」のようではないか!!
この「走れ、めろす」というのは、私が中学生の時に国語の本に出ていた話なのだが、
知らない人も多いと思うので、少し説明しておこう。
オレが憶えているのは、確か、こんな内容の美談だった。
その昔、あるとき、海外の某国で戦があった。
勝った側の大将は、負けた側の二人の男に、こんな理不尽な取り引きを持ちかけた。
「おい。おまえらのどちらかが、夜明けまでに、俺様が勝ったと、王様のところへ伝えて来い。
ただし、その有余は明日の夜明けまでだ。
どちらが行ってもよいが、もし夜明けまでに戻らなければ、残ったほうの男の首を頂くと同時に、
伝えに行ったほうの男の、女房の、壷を、みんなで頂く。
女房がいなければ、姉でも妹でも、娘でも、とにかくその類いの、若い壷を、頂く。
よいか!!
ただし、じゃ。
もし約束通り夜明けまでに、戻って来たとするならば、
無罪放免に加え、一生遊んで暮らせるだけの金銀財宝と、極上の美女100人付きの、
褒美を与えようぞ・・・むはははははは!! 」
「 ハハア!! 有り難きに存じます!!」
・・・・確か、こんなような前提であったと思う。
「じゃんけん、ぽん!! 」
勝ったのは、めろすだった。
めろすは、走った、走った。
全部正確に書くと長くなってしまうので、かなり省くが、
とにかくその途中で、めろすはいろいろな誘惑に惑わされてしまうのだった。
この物語りのなかで私が印象的だったのは、とにかくめろすが
「ハア、ハア、ハア・・・!! 」
という荒い息遣いをするところだった。
( ハアッ、ハアッ、ハアッ・・・・・・お、奥さん・・・ハアッ、ハアッ、ハアッ・・・!! )
めろすは、妄想し、悩んだ。
( あ、あいつの、あいつの、お、奥さんも、俺が約束通り走り切って戻りさえすれば・・・ )
そんな妄想が沸き起こるたびに、めろすは叫んだ。
むおおおおぉ!!
うおおおおぅっ!!
そして、遂に約束通り、めろすは戻って来たのだった。
残された友は言った。
「めろすよ、すまぬ。私は、どうせ君は帰って来ないものだと思ってしまっていた。
その結果、私は、どうせ死ぬのならばと・・・君の奥さんの事を思い浮かべ、
少しだが、ちんこの先っぽをいじってしまったよ!!
許してくれ、めろす君!! 」
それを聞いて、めろすは自責の念にかられた。
「友よ、おお、なにものにも、かけがいのない、私の友よ!!
許しを請うのは、私のほうなのだ。
私は、命を賭して待つ・・・私を信じて待つ君を、裏切ってしまったのだ!!
なぜなら、私はどうせ君のほうが先に裏切ると思ってしまい、
どうせ首を切られて死んでしまうならばと、
チ、チンコを、少しだが、シゴキながら走ってしまったのだ!!
マジ許せ、おお、友よ!!!!」
確か、私の記憶によると、こんな物語りだったと思う。
とにかく、人はこのように、信頼関係のもとに成り立っている生物なのである。
しかるに、私と君たちの間にも、後世に語り継がれるような美談を残そうではないか!!
「ぼくのおじいちゃんは、ごどすぴいーどの、めろすのやくそくのときに、しょーじきに
あはは、しんやあにい、だまされてやんの!! と、いったから、おやこまつだいまで、
おとばいとのあいしょうが、わるくなったんだって、おとうさんからきいたぞ」
そうならないように、しようではないか!!
GOD SPEED YOU !!
きっと、前回から続けて読んでいる人は、
もうオレが壊れかけちゃってる理由はわかるんだろうね。
うっぷ、と・・・。
もっと飲んじゃおうかなあ。
そうだ!!
そういえばだな、大変なことが、実は発覚したんだ!!
あのな・・・
このホームページ・・・なんと、オレの親父に、知られてしまったというか、
発見されてしまったんだよう!!
「おまえ、スペル間違ってるぞ」
という投稿があり、
「親父より」
てな投稿者名があって。
もう、100件以上前の投稿なんだけど、
気が付いた私は目ン球がマジ飛び出ました。
みなさん。これは笑い事じゃあないです。
なにしろ、上に書いて来たような、とてもではないが、親族関係
( 除く・女房子供、弟、及びその女房、その他、日常的にオレと接している人間 )
にはとてもではないが、知られたくない、私の本性、というものがあるじゃないですか。
それが、もう、これでおしまいだ。
しかし。バレちゃあ、仕方がねぇ。
あとは、開き直る。
アセリまんちょの、ビビりきゃんたま。
開きまんちょの、縮みきゃんたま。
あとは、なるようになれってんだ。
さて、もっと飲もうっと。
何度考えても、あれはやっぱおもしろくないから。
隠れ家もろ直送・信哉便 43
投稿日 2001年2月5日(月)02時01分 投稿者 佐藤信哉 削除
「ライブのドリンク代についてだが。」
という書き込みを入れた落合君。
「簡単ですが。すこしは伝わったかな。」
という、最後の部分に対してまず返事を書こう。
屁理屈ほど、言い訳と自己弁護をくり返して補強しなければならないから、
だらだらと長く、分かりにくい文章になるんだよ。
で、結果として、伝わりました。
あなたには常識というものが欠如しているのだ、ということが。
「印刷してしまったら、それも込みのチケット代金になってしまう。」
込みのチケット代金になって、どこが悪い。
2500円というと、高いイメージを与えてしまう。
だから、取りあえず2000円と言っておいて、現場まで来させてしまい、
抜き差しならぬ状態にしておいてから、追加料金をせしめる・・・。
これが当たり前のやり方だと言うのか。
まるっきり、ピンサロのボッタクリと同じ方法ではないか。
あんたがそうは思わなくとも、オレはそう思うんだよ。
「で、そういう「好きでやってるバンド」というのは、客が少ないんだよ。なぜか。」
なぜか? そんなことは決まっているだろうが。
「好きでやっているバンド」というのは、俺が俺がで自分達のことしか頭にないからだよ。
人の意見や忠告を聞く、耳を持たない連中が多いからだよ。
それで、自分達がいかに楽しめるか、ということを第一にしてやっているのだから、
自分達と同じ考えを持った、趣味趣向を持った人間達しか集まらないのは、当然のことだろうよ。
客をたくさん集めたければ、客の喜ぶもの、客ウケするものをやりゃあいいんだよ。
でも、イヤなんだろう? そういうのって客に媚びているような気がして。
自分達が、自分達でなくなるような気がして。
それに対しては、何も言わないよ。ポリシーの問題だからね。
しかし、だ。
それに起因することを、この問題の一因に結び付けるのはやめてもらいたいね、オレは。
それはそれ、これはこれなんだよ、落合君。
「そのノルマ分にも届かず、それはバンドが自腹を切る」
当たり前の話だ、それは。同情なんかオレはしない。
誰に強制されたわけでもなく、「好きでやっている」のだろう?
オレも言いたいね、SDのことを。
「 想定していた人数に届かず、GOD SPEEDが自腹を切る」
しかし、だからといって、
「 わるいな、事前には言わなかったけど、ドリンク代として、もう500円貰うことになってるんだ」
なんていうことは、どんなに困ってもオレは絶対に言わないが、な。
「だから、最初から「ドリンク不要」というライブだってある。
早い話、12日にAdmでやるチャンプUのイベントライブは、持ち込み自由で
ドリンク代は取らない。中で、編集部員が酒は売るけど。」
この文章、手前だけ見るとあなたは善人だね。
なにしろ、
「だから、自分達のやるイベントライブは、持ち込み自由でドリンク代は取らない」
のだからして。
しかし、なんだ? 「中で、編集部員が酒は売るけど」てのは。
酒ってのは、ソフトドリンクとは比較にならない、最も利益率の高い商品だろう?
それをちゃっかりと押さえてあるのであれば、
「ドリンク代は取らない」とやったって、そらあいいわな。
そういう裏があるからこそ、言えるんだろ、こういうことが。
だから、これもオレは額面通りには受け取ることができない話しだね、落合君。
「レースやってるやつなら、わかりやすいんじゃないかな。
走行代は高い。チケットも高い。中で売ってるラーメンもコーラも高い。
そんで筑波サーキット儲かってるかと言えば、・・・・・ねえ。」
儲かっているか、いないか、などという問題はこの際、関係ないんだよ。
その価格が高いか、安いかの問題でも、ないんだよ。
オレが言いたいのは、
「 事前にそれが伝わっているのか、いないのか」
ということなんだよ。
最初から分かっていれば、500円だろうが5000円だろうが、
そんなことはなんの問題にもならないんだよ。
なにしろ、それを承知した上で出かけていくのだからな。
発売日にチャンブUを買いに言ったら、突然高くなってましたと。
理由は、経営が苦しいからだと。
それでも、買う奴は買うよ。
でもな、ほとんどの人間は、
「前号に書いておいてくれたら、こっちだって気持ち良く買えたのに・・・」
と思うはずだ。
いや、はずだ、じゃなくて、思うんだよ、そういうふうに。
そのへんのことを言っているのだ、オレは。
「まあ、信哉が行った小屋がどこで、どういうイベントだったのかわからないので
なんとも言えないんだけど、ドリンク代に関してはそういうもんだ」
そういうものではないよ。
少なくとも、オレの知っているアダムは、そうではないよ。
「あと、車椅子の親子に関してのそいつらの対応だけど、
それはそいつらが教養のないガキだったからじゃないのかな」
こういうのは「教養」というものではないんだよ、落合君。
「 思いやり」というものなんだよ、落合君。
「あと、ひとつ付け加えるなら、今だから言うが、俺が受け付けやってるときには、
ずいぶんタダで入れてあげたことがあった。それは、見学に来た中学生(!)だったり、
たしかに外で飲んだり食ったりできそうもないハンディのある人だったり、様々だったが、
「ここでこいつのチケット代もらえなかったからって、大勢に影響はないや」という、
おれの、やってはならない自主判断だったんだよ。」
これもね、君は、善行というものを、ちょっと履き違えているんだよ。
それは、いくらタダで入れてやったところで、
「自分の懐はまったく痛まない」、という大前提の上に成り立っている話しだろう。
経営者聞いたら、これ思いきり腹立つ話だよ。
そういう人たちを「善意」で入れてやるのはいいよ。おおいに結構。
しかし、だったらそれは、
「お金が足りない? しょうがないな、じゃあ、ぼくが足りない分を出してあげよう」
こうするべき筋合いのものなんだよ。
コンビニでバイトしてる奴が、
「この人お金なさそうだから、貰わなくてもいか・・・」
「たくさん売れているのだから、2000円分の代金ぐらい、ひとりふたりから
貰わなくたって、べつにどうってことはないだろう・・・」
これ、君は納得できるのかね。
こんなときに限って、
「 気持ちはわからんことないけどさあ。だったら自分が代わりに払ってやれってーの!! 」
なんてことを言い出すのではないか?
やったことは、これと同じことなんだよ。
「それもこれも、Admでは俺が最年長だった、という特殊事情も手伝っていたけどね。」
最年長だったから、じゃないんだよ、落合君。
君の背後には、常に佐藤信哉の影がチラついていたからなんだよ。
数十回もこの店でライブイベントを行い、毎回大入りにさせている、佐藤信哉の影が。
店長の藤江氏と密接な関係にあり、
アダムに出ている主要バンドと、SDを通して密接な関係にある、佐藤信哉の影が。
その佐藤信哉のことを、関係者の中では唯一例外的に「シンヤ!! 」と呼び捨てにできる人間。
それが落合君、あなただよ。
すれば、若い子達は、ちょっとぐらい禁じ手を使ったとしても、黙っている他はないだろうが。
「なんだかよく分からないけど、落合さんは、業界に顔が効く人なんだ」
そう思ってしまい、みんな見てみぬふりをしているんだよ。
歳とかの問題じゃあないの。
さっきのコンビニの話しに例えるなら、
「バイトとはいうものの、セフンイレブン・ジャパンの本社出身の人で、未だに繋がりがあって、
この店の社長とも密接な関係にある、なにか特別な立場のような人」
だったとしたら、他の連中はなにをやっても黙っている。
しかし、
「 張紙を見てやって来た、単なるアルバイトのおっさん」
だったら、すぐに張り倒される。
それだけのことよ。
よって落合君。もっと自分の立場を大事にしなさい。
こんなことだって、あなたでなければ書かないことなのだから。
(前回書き込んだことに対するポチ落合の書き込みに対して)
隠れ家もろ直送・信哉便 44
投稿日 2001年2月5日(月)19時52分 投稿者 佐藤信哉 削除
やあ、ポチ君!!
やっと読んでくれたんだね。
付き合い長いんだからさ、ああいう件に対して、ああいうことを書けば、
オレがどんな反応を示すかなどというのは、
百万も承知の上で書いたのだろうから、
遠慮会釈しないで、手加減抜きで書かせてもらったよ。
悪意なんかないよ。
意見には意見を持ってして。
ポリシーにはポリシーを持ってして。
それだけのことだよ。
でも、これでみんなに「仲が悪い」なんて思われたら、心外だね。
物書き同士の激突なんて、こんなものだよ。
これからもずっと「おい、シンヤ!! 」と呼び捨てにしてくれる、良い友だちでいてね。
隠れ家もろ直送・信哉便 45
投稿日 2001年2月7日(水)00時46分 投稿者 佐藤信哉 削除
うぉ〜〜い、ポチ、落合!!
元気に仕事やってるかー!!
あはははははははははははははははははははははは!!
雑音は気にするな。
仕事に打ち込め!!
男は仕事。
女も、仕事!!
つまんねぇよー。
早くおもしろいこと書き込め、チャンプUのポチ・落合!!
ところでさ。
オレ、チャンプで思い出したんだけどさ。
三栄書房の社長って、鈴木さんて、いったよなあ、確か。
オレね、あの人と一回、飲んだこと、あるんだよ。
もう12〜13,年前になるかなあ。
そんな昔の話なんだけど、とにかくよく憶えているんだ。
なんでかっつーと・・・
少し順を追って話そう。
理由はもう忘れてしまったが、なにかの縁で電話したときに、
その頃は鈴木さんは、チャンプの編集長をやっていたんだ。
それで、そのときに
「一度お会いしたいですなあ」
とか言われていたので、
近くを通りかかったときに、三栄の本社ビルにぶらりと立ち寄ったんだ。
そうしたら、たまたま社長いてさ。
でも、笑っちゃう。
オレ、タチ悪いからさ、下のところで
「あの、どちらへ? 」
と聞かれたときに、
「うん、社長に会いに」
と答えたんだ。
それでエレベーター乗ったら、チャンプの編集部のある階でたまたま止まっちゃってさ。
止まるということは、乗って来る奴がいるってことだよ。
それで、あの、どちらへ・・・て聞かれたので、
「あ、社長のところまで」
と、また答えるわけだ、こっちは。
それで、社長と降りて来た、エレベーターで。
そうしたらさ、
「うわっ、佐藤信哉、社長と直に会ってる!! 」
「ミスターバイクからチャンプに移籍か!! 」
なんて話になっちゃって、はははははは!!
でね、社長が、
「シンヤさん、どこ行きましょうか? 」
て聞くから、オレは
「おう、寿司食いにいこうぜ!! 」
と、威勢よく答えたんだよ。
オレ、自分のキャラクター的にチャンプみたいなノリのところでは、
まったく仕事するつもりはなかったというか、
立場上できなかったので、鈴木さんには悪いけど、
他のライターみたいに、ぜんぜんペコペコとかしてなかったんだよ。
そんでさあ、近所の寿司屋に、入った。
まだ昼下がりの、早い時間から・・・
そうしたらさあ・・・
・・・あっ。落合君。
ぼくは、つい夢中になって書き過ぎてしまったようだね。
君は良く、良〜く知っている通り、
ぼくは、原稿を書いて生活している人間なんだよ。
それでね、君も良〜く知っている通り、
文章を書くというのは、とてつもないエネルギーを消費することなんだよ。
あと、時間とね。
だから、いま、急に疲れたよ。
・・・だから、というのは、実はこじつけだよ。
うそさ。
「うそびょ〜ん!! 」
こういうことを言うと、君、喜ぶだろう?
「この、お・や・じ!! 」
とか言って。
君のほうが少し年上なのにね、
あーーははははははははははははぁ!!
はははははははははははははははははははははははははぁぁぁぁぁ!!!!!!
・・・でも、ここから先を知りたかったら、落合君、
君のリクエストがなければ、もうやめるよ。
じゃあね、バイバイ。
さあ、関係ない読者諸君!!
君たちのために、私はぜんぜん関係ない話を書くとしよう!!!!
でも、もう寝ちゃうかも知れないけどな、
あ〜〜はははははははははははははははははははははははぁ!! ・・・とお。
隠れ家もろ直送・信哉便 46
投稿日 2001年2月7日(水)14時41分 投稿者 佐藤信哉 削除
ホワイトロック、ホワイトロック!!
大至急、リトル・ジョンとカーヴィンをこちらに向かわせてくれ!!
敵は援軍として、日本から海底人8823を呼び寄せた!!
部下の九体分身ロボットもいっしょだ!!
・・・こういうのはまた、違うときに書こうか。
な、落合君。
でもさ、工事現場の横とか通ったりしたときに、
「ズドドドドドドッ!! 」
なんて削岩機の音が聞こえて来ると、
「ドイツ軍が撃って来た!! 」
とか鋭く叫んで、電柱の影とかにサッと隠れたりしない?
オレいまでもしょっちゅうこれやってるんだけどさ。
落合だってやってるよなあ?
こっちも、サッと体を現しては、手を腰だめにして、口で
「 ずどどどどっ!! 」
と撃ち返したりして。
・・・まあいいや。こういうのはまた違うときに書こうか。
な、落合君。
そんじゃあ、三栄書房の鈴木社長と寿司屋に入ってからの、続きを書こうか。
時刻は2時か3時ぐらいだったので、店内は空いていた。
オレたちは座敷に上がり、あぐらをかいて向かい合った。
「取り敢えず、ビール2本くれ!! 」
初対面の挨拶代わりに乾杯した。
社長はすぐに真っ赤になり始めた。
「 やっぱ、昼間は効くよねえ、社長!! 」
「 そうですね〜、効きますねえ、うっぷ、とぉ!! 」
大きな会社の社長が、一介のライターに対して、割り勘にしましょうなんて、言うわけがない。
どうせ払ってくれるだろうと、オレは次々にビールを頼んでは、グビグビと煽った。
「 ま、どうぞ!! 」
「 あっ、どうも!! 」
そのたびに、鈴木さんにも勧める。
寿司が来た。
これもタダだからと決めつけて、ムシャムシャ食った、食った。
そして、飲んだ、飲んだ。
鈴木さんは、もう茹ダコのように真っ赤っかだ。
( 随分と赤いなあ。だいじょうぶか、おい・・・)
いろいろと話は弾み、たちまち1時間ほど経った。
鈴木さんも忙しいだろうから、そろそろ行くか・・・
その鈴木さんが、
「お、お愛想してくでい!! 」
と、立ち上がった・・・ら、そのまま、ゴロンチョとひっくり返った。
「ありゃあ。鈴木さん、だいじょうぶ? 」
「い、いや、だめかもしれないよう、ひっく」
「なんだ、鈴木さん、あんまり飲まない方だったんだ」
こりゃすまないことをしたと思った。
しかし、顔が赤いのは別としても、けっこうふつうに飲んでいたのになあ・・・。
ところがだ。鈴木さんは、次に驚くべきセリフを吐くのだった。
「 いや、弱いっていうか。ぼくね、お酒飲んだの始めてなんだよう・・・ひっく!! 」
「 なんだって!? す、鈴木さん、そんなら先に言ってくれればよかったのにぃ!! 」
そうしたら、オレだって勧めてはいない。
「 うん。でもね、なんとなくこう・・・飲んじゃったんで〜すねえ、こぉ〜れがあ!! ひっく!! 」
フラつく、フラつく、真っ赤っかな顔をして。
「 じゃあオレ、このまま帰りますよ。どうもごちそうさまでした!! 」
「 うん。また、遊びに来てくださいよぅ。ひっく!! 」
・・・その後鈴木さんとは結局一度も会ってないんだけど、お元気なんだろうか。
もう、酔いは覚めてるだろうか。
10何年も経ってりゃあ、覚めてるよな、たぶん・・・。
落合さあ、もし鈴木さんと会うような機会があったら、
悪いけど、ちょっと確かめておいてもらえないかなあ。
でも、さすがに天下の三栄書房の社長だね。
飲んだことねぇってのに、誘われたら断れるかと、
澄ました顔して「ガボッ」なんて飲んじゃうだもん。
もしまだ酒抜けてなかったら、オレ鈴木さんにソルマックかなんか、
送ってあげようと思うのだが、どうだろうか、落合君。
ところでさあ。チャンプUって独特の時間表示を使っているんだね。
「 1 半年前 」
というのは、ぼくは初めて知る単位表示だよ。
「 1 年半前 」
とは、やっぱ微妙に違うんだろうね。
かっこいいね、なんだかね。 よくわかんないけど。
じゃあね、落合君。 またね。
PS お〜い梨本圭、元気でやってるかあ〜!!
圭の書き物もおもしろいぞ〜!!
お知らせ
投稿日 2001年2月7日(水)14時47分 投稿者 佐藤信哉 削除
読み物ページ「谷田部のマユミ」後編、昨日の夜に入れたぞ。ひっく。社長!!
隠れ家もろ直送・信哉便 47
投稿日 2001年2月8日(木)12時41分 投稿者 佐藤信哉 削除
このサイトを公開したのが、1月の6日夜。
そして、カウントを開始したのが、7日の午前4時から。
2月の7日午前4時、つまりちょうど1ケ月目で、アクセスは 17380 件。
1日当たり平均 560 件だ。
ちゃんと告知もせず、どこともリンクさせていない状態で、ここを立ち上げた。
わざとそうしてみたのである。
理由は、
「 GOD SPEED / 佐藤信哉の名前だけで、どこまで勝負できるのか 」
という部分を確かめたかったのと、
主力商品? である、オレの書き物だけで、どれだけ読者をひっぱれるか、
というところが知りたかったからである。
だから、1ケ月経つまでは、目立つ告知もリンクもさせていなかったのだった。
それで、その数は、5000件を目標に置いていた。
それだけ来てくれれば、まあ取り敢えず、いいのではないかと。
そうしたら、驚くべき早さでカウンターの数字が上がり続けて行く。
その結果が、予想の3倍以上という、冒頭のアクセス数となったわけだ。
1日 560 件というアクセス数が、多いのか少ないのか、オレにはよく分からないが、
これが、ミスターバイクが発売されるや否や、たちまち倍にハネ上がった。
オレのコラムの中に、アドレスを大きく入れておいたからだ。
発売当日の一昨日が、1280 件。
2日目の昨日が、1370 件。
雑誌による告知の威力を、まざまざと見せつけられたものである。
しかし、興味を持って一度は覗いてみても、内容が更新されていなければ、
また見に行ってみよう、という気は起こらなくなってしまう。
動きのないページは、おもしろくない、いやだ・・・
そこで、オレは全力を投入して、文章を、読み物を追加し続けた。
オーバー300キロの話を始め、水晶を拾いに行った話や、万引きババアの話などである。
そして、雑誌でやっているコラム
「隠れ家直送・信哉便」ならぬ、「隠れ家もろ直送・信哉便」である。
これにおいては、1ケ月あたり40数本というペースで入稿している。
つまり、毎日必ず更新されている、ということだ。
それもこれも、他のいろいろなサイトを覗いて回って、
「HPのサイトの世界では、更新こそ命である」
とつくづく実感したからだ。
オレが更新すれば、それだけ読者の側の書き込みも、増える。
このもくろみは大いに適中した。
結果は御覧の通り、他には類を見ない、異常なほどの書き込みの多さである。
そして、もうひとつ加えるならば、
それは「タイムラグのない、ダイレクト感」である。
言い換えれば、スピード感であ。
ここまでやって来て分かったこと。
それは、
「そのためにわざわざ専用の部屋を作る必要はない。
読者の部屋にオレがダイレクトで書き込んでしまう、それが最も速い!! 」
ということである。
「裏話」の部屋を閉じたままなのも、その理由からだ。
開設にあたって、の中に書いてある「編集後記」の部分に手を付けていないのも、
同様の理由からである。
だが、放置してあるわけではない。
そう、この1ケ月間の間に蓄積したデータ・ノウハウを元に、
早くもオレはマイナーチェンジを施すつもりなのだ。
そしてそのときには、なぜ「リンク」の部分が閉じられたままなのか、
ということが判明するだろう。
おそらく、HP上では前代未聞のサイトが登場することと、なるであるう。
月末までにはそいつを立ち上げようと、いま全力で努力している。
期待して待っていてくれ!!
また、最近訪れるようになった読者から、
「隠れ家もろ直送・信哉便」
の、以前のものが自動消去されてしまっている、それを見る方法はないか?
というような問い合わせが来ているが、心配するな。
すぐには無理だが、これは1ケ月単位でまとめて、
「読み物の部屋」のほうへ、移動掲載するつもりだからである。
もうひとつ。
「五葉和尚のバトル説法」が単行本にならないか、ということだが、
それは現時点においては、絶対にない、と断言しておこう。
なぜなら・・・
それは、ここで掲載するという前提で、オレが版権を頂いたからだ・・・!!
ただし、これはフロッピーの類いのものには残されておらず、
すべてゼロからの再入力、という恐ろしい話の上に成り立っているものなので、
こちらに相当余裕ができない限り、無理な話になってしまうと思う。
とにかく、オレは動く。
応援してね。
それには熱い書き込みが、一番効くぜ!!
シンヤより
投稿日 2001年2月8日(木)17時50分 投稿者 佐藤信哉 削除
おおっ!! それはありがたい!!
で、きゅうさん、君それやってくれる?
ならばすぐにコピーを取って、メールで送ります。
言っておくけど、ほかになにもできなくなるよ。
かーははははは!!
それでもやるか?
隠れ家もろ直送・信哉便 48
投稿日 2001年2月8日(木)23時58分 投稿者 佐藤信哉 削除
ほんとにみんな、すげえ勢いで書き込んで来るな!!
オレもやる気出るよ、これは。
ありがとうね。
ところで、これはオレからの提案なんだが。
みんなさ、書き込むときに、「どっから発信してるのか」てのが、
分かるようにしねぇか?
例えば、「青森発」でもいいし「鹿児島より」でもなんでもいいんだけど、
それあると、すげえイメージが膨らむんだ。
例えば、今日・・・もう昨日か、南のほうで地震あったろ。
すると、別に地震のことには触れてなくても、
「ああ、そんなことがあった地域の奴からなんだな・・・」とか、
「富山からです」とかってあれば、
「ああ、多分雪がいますげえのかな、どうしてんだろうな」
とかってさあ、その書き手のことを想像しやすいじゃんか。
この「じゃんか」に代表されるように、「じゃん」というのは、
これどうも「横浜弁」らしいんだけど、
オレ個人としては、そんな方言も丸出しのほうが、
なんとなく人柄が想像できて楽しい。
まあ、口語体というのは、口で言うから口語体であるのだからして、
このような書き込みではわざとそうしなければ表現できないものなのだけど、
しかし、「ホットライン」のファクスのほうでは、これ、
けっこう多いんだ。
津軽弁とか、熊本弁とか、はっきり言ってめちゃくちゃ聞き辛いんだけど、
そのかわり、これまためちゃくちゃ、意志が伝わって来るんだよ。
実はいま、その真っ最中なんだけどさ、はは。
で、どうだ? みんな、差し障りがない程度でいいから、
発信元を名乗ってみるっちゅうのは。
オレは川崎だぞ、川崎。
わが町、川崎。
故郷、川崎。
オレの街、川崎!!
住めば都よ。
てことで、これはオレからの提案でした。
えー、次にだね、バーンナイトに行きたいけど・・・てな、
ちょっとためらってる人たちへ。
あのね、SDもまったくそうなんだけど、
オレは威張っている奴とか、年上だからという理由だけで横柄な態度を
取ったりとかする奴が、昔から大嫌いなんだよ。
歳の差なんて関係無し。
初めても常連も関係なし。
みんな対等で、平等。
誰も威張らせない。
誰も威張らない。
これオレがずっと目指しているもの。
だから、安心しておいで。
なに、簡単よ。
話が違っていたら、
「この嘘つき!! シンヤさんなんて嫌いだあ!! 」
と、ここに書き込みゃあいいのだからして!!
BNに関しては、明後日、出かける前にまた書き込むよ。
いや、明日、また書き込むよ。
ンなわけで、とにかく余計な心配はするな。
・・・ったくよ。
誰が主催してると思ってやがんだってーの・・・!!
隠れ家もろ直送・信哉便 49
投稿日 2001年2月9日(金)13時39分 投稿者 佐藤信哉 削除
オハイオに、イギリスか。
さすがネットの世界だね。
で、イギリス、寂しいとこってか。
申し訳ないけど、ここはすげえ騒がしいぞ。
オレの仕事場ってな、机の前にパソコンとテレビが置いてあって、
左手に個人電話が2台、右手にFAXと仕事用の電話が2台、
それで後ろにホットラインの留守電があるってな配置なんだ。
電話がピロロロロッと鳴って、「あ、中尾ですが、今度の撮影なんですが・・・」
FAXがウィ〜ン・カシャ、カシャッて動いてレイアウト用紙が出て来て。
これですでにステレオだ。
さらにそこに、背後から「あ〜、シンヤさん、初めて掛けるんですけどー」
なんて誰かの声が聞こえて来て、FAXがジジジ・ズイコズイコズイコと出て来て・・・
そこへ携帯でも鳴ってごらんよ、そりゃもうあーた、騒々しいのなんのって。
おまけにな、「佐川急便でぇーす!! 」なんてドアをドンドン叩かれて、
友だちとかが「ズドドドドッ!! 」なんてバイク乗り付けて来る。
どうだ、うらやましいか、こんな喧しい環境が。
ははははは!! ごめんね意地悪なこと書いて、ははははは!!
ぐおっ。みんなちょっと静かにしてくれ!!
URLの件、ぜんぜんOKだよ。
もっと現地のバイク乗りの情報送ってよ。
オハイオからも、おもしろい話書き込んでよ。
ちなみにね、昨日は1830 人のひとたちが遊びに来たよ。
隠れ家もろ直送・信哉便 50
投稿日 2001年2月10日(土)07時43分 投稿者 佐藤信哉 削除
机の上に置いておいた、携帯が鳴った。
なんで普通回線に掛けて来ないんだ?
誰だろうと思って出ると、梨本圭だった。
「ちわーっス!! 梨本でーす!! 」
相変わらず明るくて、元気がいい。
「シンヤさんさあ、明日バーンナイトだよねえ」
「うん」
「俺も、行ってもいいかなあ」
「どうぞどうぞ!! みんなも圭が来るっていやあ喜ぶよ!!」
「手土産にですねえ、スズキのあの新しいやつ、GS1200SSを持って行きますよ!! 」
「へえー、そりゃあいいや。みんなも喜ぶんじゃねぇか? 」
GS1200SS!! アレかっちょいい。
オレも乗りたかったのだが、来月まで広報車の手配がつかなかったのだった。
「それでさあシンヤさん、前で、写真撮らせてもらっていいかなあ」
「あっ。分かった。モーターサイクリストの仕事だな、おまえ」
「きゃはは、そうなんですよ。黒い人たちと、ちょっと撮りたいもんで!! きゃはは!! 」
黒い人たちと来たか!!
もちろんバトルスーツの連中のことである。
「いいっスか? 」
「ぜんぜん。関係ねぇよ。みんなに声かけて、協力してやるよ」
佐藤信哉イコール・ミスターバイクの印象があまりにも強いので、
他社の人間はというか、他の出版社に出入りしている人間は、
みな一様に遠慮するのだが、関係ねぇってんだ、そんなことは!!
カワサキバイクマガジンのカズ中西や、
チャンブUのポチ落合が常連客であることは有名な話だし、
ロードライダーで書いているてっぺーだって、
「近くまで来たもんで!! 」なんてブラリと遊びに来て、飛び入りで歌っちゃうし。
タッチバイクの編集長、なんていったっけ、名前忘れたが、とにかく
ワンダバダ長沢言うところの「チャバネゴキブリ」だって遊びに来るし・・・。
いつだったか、遠慮して小さくなっているカズ中西に言ったことがある。
「なに遠慮してんだ。いいか、おまえな、編集者なんてのは、いかに人脈を持つか。
いかに手持ちの駒を持つか。これが命なんだぞ?
なのに、なぜ積極的にみんなにアプローチして行かねぇんだ?
なぜ、これはと思った人間の連絡先とかを聞いておかないんだ?
言ってみれば、ここは宝庫だろうが!! 」
「いやあ・・・そうしたいのは、実は、山々なんですけど、
いちおう、シンヤさんが集めた人たちなもんで、
そういう図々しいことをしたら悪いなと・・・」
「つまらない心配なんか、するんじゃない!!
確かに、他ではそういうこともあるかもしれない。
だがな、そんなことを言っているから、
みんな小ぢんまりした世界になっちゃうんだよ。
そして、そこから出られないんだよ!!
確かに、今日ここに来ている連中は、
オレが呼んで、オレが集めた。
でも、オレの所有物というわけではまったくないんだよ。
みんな、個人なんだ。個の集まりなんだ。
だからして、取材を受けるも受けないも、
それはその人が決めるべきことであって、オレではないんだ。分かる? 」
だからよ、圭。
それに、同行して来るであろう、
モーターサイクリストの担当者とカメラマン。
つまらない心配などせず、大いに宣伝し、
大いに人脈を作って帰って行きなさい。
そうやって、みんなでもっともっと、
このちんまい業界を活性化させて行こうではないか!!
待ってるぜ、梨本、圭。
(・・・あと、GS1200SS )