みんな、いろいろなメールをありがとうな!
 投稿日 2001年1月8日(月)17時39分 投稿者 佐藤信哉 削除

オレはいま、ライティング・マシーンと化している。
みんなが見て楽しいページにしようと、原稿を書きまくっているのだ。
でも、まだ自分でダイレクトに入力できないから、まどろっこしい。
早くここに書き込むみたいにできるといいのにな。
肝心の「開設にあたって」とかの部分もまだ入ってないし。
もう原稿は渡っているんだけど。
他のお話も何話分かはすでに書き上げているので、ある日突然ドバッと
増えるぞきっと。ちょこちょこ覗きに来てみてくれ。
じゃあな。 また書き込むよ。
自分で自分のhpにメール送るというのも、
なんだか妙な気がするが、はは!

 

(GODSPEEDのマークはパクリではないか? という書き込みに対して)
 GODSPEEDのマークについて
 投稿日 2001年1月8日(月)21時02分 投稿者 佐藤信哉 削除

あれは正規に認められている、うちのオリジナルデザインのロゴマークで
す。パクリだと思うなら特許庁で調べてみて下さい。ちゃんとgodspeed
で商標登録されているから。 じゃあね。

 

(通販ページのウインドブレーカーの価格が違っている、という指摘に対
して)

 ピンク刀さんへ
 投稿日 2001年1月9日(火)01時49分 投稿者 佐藤信哉 削除

ありがとうございます。まったくその通り。いや焦ったびっくりした、
たまげた。
あなたに教えられるまで、気がつかなかった。ほんとにありがとうね。
 シンヤより。

 

 みんなへ、シンヤより
 投稿日 2001年1月9日(火)02時07分 投稿者 佐藤信哉 削除

うおっ、うおっ! 今日もオレはいっぱい原稿書いたぞ。これで8本目。
ちきしょう、待ってろよ
いまに、こりゃ癖になるというほど読み物出してやるからな。
ちなみに今、ホットラインのハシラ(注・見出しのような大書き部分の事)
とfaxを、同時進行で編集中。
ちと、シロメ剥きかかってます。

 

 みんな、応援ありがとうな。と、どこまでこれ入るんだろ。
 投稿日 2001年1月11日(木)03時55分 投稿者 佐藤信哉

みんな、本当に応援のメッセージ&アクセスありがとうな。
さっき真夜中の1時半から2時半のおよそ1時間くらいの間に、約700件ぐ
らいもいきなりアクセスがあったんだけど、なんだろ。
誰か、なにか勝手にいじってるのだろうか。わかんねぇよオレ。
まだちゃんと見せられる状態じゃないところが多いから、ミスターの読者
でもほとんどの人が気がつかないぐらいの、小さな文字での告知しかして
いないし、リンクなんかどこともしていないのに、恐ぇよオレ。
知らない請求書とか来たらどうしよう。
この世界のこと何にも知らねぇから、どうなってしまうのだろうって心配
だよオレ。

そういえばなあ、オレ昨日の朝 4時から机の前にずっと座っているから、
もうじき24時間コースだ。
首の後ろがパンパンになって来た。
なにしてたかって?
みんなのために、原稿書きまくってたんだよ。
開設にあたって、のところでは、300Hの話が終わってから、というよう
なことを書いたけど、第2話が掲載される頃には、他の作品も同時に掲載
してやろうと思ってさ。
こんなの中尾祥司にこれ見られたら、早くストアタの原稿も書けよって
メール送られまくってしまうのだろうが、その点このページは問題がある
よな。

ところで、こんなに書いて、入るものなのだろうか。

いちおうこれで送ってみよう。
どうなんだろ。

さあ、行くぞ。いち、にの、さん、ポンッ! とお!

 

 やった入ったずっぽりと。
 投稿日 2001年1月11日(木)04時12分 投稿者 佐藤信哉

いーひひひ!  うわあ、やったぞやったぞ、入ったぞ。
なんだ、これならホームページの作りだ入力だなんて七面倒臭いことしな
くたって、オレの直のメッセージなんか、
ここに書き込めば済むことじゃんか! な。
自分で自分の投稿欄に投稿するてのも、なんかへんだけど。
これ50件までしか残しておかないような設定にしてあるはずなんだけど、
やめよ。やっぱ200件にしとこ。
でも、どうやりゃあいいんだ?
まあいいや。とにかく、これなら簡単だ、また書き込むわ。
オレはもう寝る。
なんちゃって、コンビニに缶ビール買いに行ってくるわ。
むはははは!! 男は元気が一番。ピンコ立ち!! じゃあな。

 

☆ここから「隠れ家もろ直送・信哉便」と名付けた。
 もちろんこれはミスター・バイク誌に長期連載している人気コラム
 「隠れ家直送・信哉便」のパロディー。

 隠れ家もろ直送・信哉便 4
 投稿日 2001年1月12日(金)11時09分 投稿者 佐藤信哉 削除

丸24時間起き続けていたオレは、朝4時過ぎに倒れてしまったのだが、
6時間後の10 時には、もう覚醒してしまった。早く原稿を仕上げねば、
と気になって気になって、 眠れないのである。
それで今度は夜8時まで頑張った。
よし、今日はwowowでやっている、
オレの大好きな「アウターリミッツ」を見てから寝よう、
と思って飯を食ったら、胃袋に血液を取られた脳みそがへそを曲げ、
そのまま気絶してしまった。
で、気がついたら、翌日、つまり今日の朝9時だった。
それで、さっそく読者の部屋を覗いたのだけど・・・・
いやあ、やっぱおもしろいものだな、こういうのって。
ミスターバイク誌にオレが連載している「ホットライン」は、
毎月トップクラスの 人気のあるページとなっているのだけど、
いや、オレ初めて分かった。
みんながおもしろい、毎月楽しみにしている、というその気持ちが。
アレは、オレは作っている側の人間で、最初の生の状態からすべてを知っ
てしまっているので、それが雑誌に掲載されたところで、特にどうという
こともも思ってはいなかったのだけど、
それって、こういうことだったんだね。
なるほど、こういうものだったのかと。
オレ、ここ見るの、今すごく楽しみでしかたがないもの。
やっぱ人の生のメッセージってのは、見ていて楽しいものだよな。

さてと、これからストアタの原稿を仕上げようっと。

今回は ・・の改造車に乗った。
街中の加速なら、ハヤブサ並みっていう……。
でも、いろいろとあるんだけどね、はははは!
ま、お楽しみってとこで。

ああ、そうだ。godspeedのロゴを自分のhpに使ってもいいか?
というような質問があったけど、営利目的が少しでもそこに絡んでいるの
ならば話は別、絶対に許可しないけど、あくまでも個人で使うだけだとい
うのであれば、細かい事は言わないよ。 いいよ使っても。

では、私はまた仕事を続ける。
男は仕事。
女も、仕事。
働かざるもの、食うべからず。

 

 隠れ家もろ直送・信哉便5
 投稿日 2001年1月13日(土)02時03分 投稿者 佐藤信哉

ストアタの原稿、いま入れた。
と言っても、知らない人は分からないだろうが、私はその「ストアタ」と
いうのを書くのが、仕事その1なのである。
とにかく、私の重要な仕事その1は終わった。
男は、仕事。
女も、仕事。
働かざる者、食うべからず。
だが、私は、仕事がなかったときでも、食うものは食ってた、
ということを白状しよう。
人生とはひとそれぞれ、大変な、ものなのだ・・・・。
では、続けよう。
つまり、私はまた、投稿する。

 

 隠れ家直送・信哉便6
 投稿日 2001年1月13日(土)03時03分 投稿者 佐藤信哉

なあ、なあ。仙台を始め、北の連中、雪、相当食らっているらしいな。
オレの住んでいる川崎なんか、雪が降ると大騒ぎしてな。
でも、それでも北の連中から見れば、たかが知れている、
というレベルの話さ。
オレいつも思う、今頃、北の仲間たちって、
どうしているのだろうか、と。
乗りたくたって、雪積もられたら、どうにもならねぇもんなあ。
すると、その分、川崎にいるオレよりも、ずっと、ずっと、春が来るのが
待ち遠しいのだろうな、て。
雪、都会の連中にとったら、なんかこう、ホワイト・クリスマスに代表さ
れるみたいな、イメージあるけど、それは年に一回か二回、の話だから、
そう思うんだよね。
書き込みにもあったけど、
だからこそ、北の連中って、バイク乗りって、 熱いんだよな。

ワンス&フォーエバー。
たった一度だけ、そして、永遠に・・・

これを、毎年のようにくり返してしるのだろうな。

オレは、川崎生まれの、川崎育ち。
江戸っ子のように、三代続いたら、というようなものはオレの土地にはない。
ないが、オレは、自分のことを生っ粋の川崎っ子だと自負している。
工業都市の街、公害の街だ、なんだのと、全国的にはあまりイメージの良い
ところではないかもしれない。
でも、オレは、好きなんだ、この街が。
生まれ育った、オレの故郷なんだもの。

我が街、川崎。
オレは誇りに思うぜ、オレの街、川崎を。

うまく言えないけど、北海道には北海道の色がある。
沖縄には沖縄の、色がある。
色、それすなわち、土地柄であり、特色であり、個性である。
北の連中も、南の連中も、辛い事いろいろ抱えているだろうけど、
みんな頑張ろうぜ。
取りあえず、オレは行動する。一生懸命やるわ。
ちゅうことで、バイク乗りにとっては、悪魔のような真冬を乗切ろうぜ!

 

 隠れ家直送・信哉便 7
 投稿日 2001年1月13日(土)17時24分 投稿者 佐藤信哉

さあ、さあ、さあ!!  今日はBURN NIGHTだ!!
時間は夜中の12時から。
今日は何時ぐらいまで騒ぐだろう。
6時かな。7時かな。8時かな。
一番遅くまで騒いでいたときは、10時を過ぎていたな。

オレは1時間ぐらい前に行って、
いつもの、裏にある居酒屋で一杯やるとしよう。
みんなもやって来るのだろうな、きっと。
楽しみだ、楽しみだ。

さあ、さあ、さあ!! おいで、おいで。みんな、おいで。
語り明かそう、飲み明かそう。
ライブは久しぶりに、ビートルズでもやってもらおうかな。

出かける前に、もう一度書き込もう。

 

いつから、そんなに早く、というタイトルで入った、というミスターバイ
ク前編集長の近藤健二氏よりの、(ストアタの入稿が終わっただと?
いつからそんなに入稿が早くなったんだよ。中尾編集長の力かな?
以前には、読者のみなさん、「おい、ホントに本が出ねーぞ、あと1時間
で入稿しないと」が毎月の好例、違った、恒例だったのにさ) という書き
込みに対して。

 隠れ家もろ直送・信哉便 8
 投稿日 2001年1月13日(土)21時07分 投稿者 佐藤信哉 削除

おやあ? 「コンドーだよ、あの、」というお方は、以前ミスターバイク
誌で編集長をやっておられた、現編集局長さまの、近藤健二(53才)さま
ではないかね?
いつからそんなに入稿が早くなったんだよ、との
素朴かつ若干怒りのこもった御質問にお答えしましょう。

ファイアーロードがなくなってからだよ

しごく単純、もっともな理由だろ。納得したですかね。
そんなことよかさあ、ケンちゃん。
なんで最近、夜中に酔っぱらって電話して来てくれないんだよう。

泥酔してさ、べろんべろんになって、夜中の2時とか3時にさあ。
こっちが起きてようが寝てようが、そんなことお構いなくさあ。

あれ、オレすごく楽しみにしていたのにさあ。もうやってくれないの?
いつだったか、翌日の午前中に「・・・すまん・・・もう掛けないわ俺」
とかって電話掛かって来たことがあったけど、てっきり冗談だとばっかり
思っていたのに。
オレの担当から身を引いたからといって、
オレが嫌いになったわけじゃないだろ?
なあ、なあ、なあ。ケンちゃんよう。
オレ、待ってるよ。今度してな。頼んだぜ。
当然、シラフじゃだめだよ。泥酔状態で。家族の寝静まった真夜中に。
ああ、楽しみだ。

そうだ。
前にケンちゃんのベンツのヘッドライトのバルブが切れてしまったとき、
一緒に買いに行ったことがあったね。
そこで、とても面白いアクションしたことあったよね。
なんだか急に思い出したよ、オレ。

ああ、まずい、もうこんな時間だ。バーンナイトに行かなきゃ。
ごめんね、ケンちゃん。続きはまた書くわ。  じゃあね。                                            シンヤより

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 9
 投稿日 2001年1月14日(日)19時04分 投稿者 佐藤信哉

あああ。まだ眠い。昨日のバーンナイト、満員だった。
近くの店で飲んだくれているうちに、気がついたら15分も始まる時間が
過ぎちゃっていて、慌てて行ったら、もうお客さんみんなステージの前
に並んで、乾杯の用意して待っていて。
楽しかったよ。
静岡と山梨から来たやつもいたな。

考えてみりゃあ常連の連中なんか、
もうオレと45回もいっしょに酒飲んでるんだよな。毎月、毎月。
そう考えると、近所の友だちよかここで会う仲間のほうがよっぽど仲の良
い飲み友だちだったりして。

昨日はそんな連中のひとりに、カニ(毛ガニだ)を手土産にもらった。
大好物なので、家に帰ってすぐにむしゃむしゃと食い出したのはいいのだ
が、気がついたらカニに顔埋めてそのまま寝てしまっていた。
おかげで、起きたら顔、臭ぇのなんのって。

今、風呂上がりにこれを書いている。

ところで、ちょっと前にある書き込みの「ごっちゃんだよ〜ん」のごっち
ゃんとは、いっしょにオーストラリア走りに行ったとき、一時停止でよそ
見をしていて、岩手県宮古市出身の坂下浩康君に追突して空中をピューッ
と飛んで、すでんでんでん、と着地して、しかし、何事もなかったかのよ
うにむっくりと起き上がった
あの頑丈な、カドヤの後藤君だね?
ということは、会いたがっている社長というのは、ハワイのカピオラニ・
ホテルのエレベーターの中で、鮨詰め状態の女子高生にわざと
「ぶびびびび!!」という、
とてつもなく汚らしい音色のオナラを浴びせかけ、それをオレの仕業にし
ようとした、深野正孝さんのことだね?

そうだね、ちょっと会ってない時間が長過ぎるな。今月暇を取り、さっそ
く出かけるとしよう。
でもごっちゃん、社長に言っておいてね。
もう50才も半ばを過ぎた大人も大人なんだから、
酔っぱらって小便で道路に ふ か の ま さ た か と字を書くの
は構わないけど、
突然「バアッ!」とか言って振り向いて、オレに小便をひっかけようとす
るのだけはやめてくれ、と。
まったく、なにが「バアッ!」だよなあ。まあいいや。
とにかくよろしく伝えておいてね。

そうだ! オレ、ケンちゃんへの、続きを書かなければいけないんだった!
あの、「ベンツのバルブを買いに行ったときの話し」!
でも、いま随分書いてしまったから、これは後でまた書こうっと。

さて、また一眠りするか。 じゃあね。

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 10
 投稿日 2001年1月15日(月)13時03分 投稿者 佐藤信哉

今朝4時ぐらいに気絶したオレは、5分ぐらい前に息を吹き返した。たば
こを吸いながら、まだ目ヤニをバリバリにくっつけたまま、パジャマ姿
でこれを書いている。
さあ、15個ぐらい前の、(9)で書いた続きを書くとしよう、ケンちゃん。

「なあ、俺のクルマさあ、ライト片方点灯しないんだけどさあ、バルブか
なあ。
球、どこに買いに行けばいいだろうか。
オートバックスとかに行けばいいのかなあ」

「なんで。真ん前に、ssリミテッドの本社があるじゃん。
シビエとかの総代理店のはず だろ、あの会社。
あそこ行きゃあ、そんなものなんぼでも置いてあるだろうに」

「・・・・・それも、そうだよなあ!」

環八を挟んで編集部のビルの、正に向側に、そのssリミテッドはあった
のだが、あまりに近くすぎて、かえって意識の中になかったんだよね。

「移転して来たときから、いつか挨拶がてら顔を出そうと思ってはいた
んだけどさあ」

「ならちょうど良いじゃん。ミスターバイクの編集長、いや、株式会社
東京エディターズの、編集総局長だぞと名乗れば、安くしてくれるんじ
ゃないの?」

「えっ。やだよそんなの。かっこ悪いじゃんか、自分のほうからそんな
こと言うのって」

 そして続けたんだよね、ケンちゃん。
「俺は絶対に黙っているから、一般のお客さんとして行くから、おまえ、
絶対に言うなよ!」  とね。
それで、ふたりして道路渡って、店へと入った。

「あのう、ベンツのこれこれこういう車種なんですけど、ありますでし
ようか」

ケンちゃんは言った。オレは言われた通り、黙ってやり取りを見ていた。

「ああ、ありますよ。ちょっとお待ち下さい」

きれいなねえちゃんが応対して、バリッとしたスーツに身を包んだ男が品
物を持って来た。

「本社だから、小売りはしていないのかと思ったんですけど、やってくれ
るんですねえ!」

呆気無く手に入った、ということと、
応対の良さにニコニコ顔のケンちゃんだ。
財布を取り出した。「おいくらでしようか?」
そして次の瞬間、言った。

「あのう、私、向側にある、東京エディターズという会社の・・・」

言ってる本人、なにも気が着いてない。ニコニコしながら続ける。
「私、ミスターバイクというバイク雑誌の・・・」

そこでオレはとうとうたまらず「ぶっ!」と吹き出した。
そこで初めて我に返ったケンちゃんは、「あっ!」と、オレの顔を見るな
り、しまったあ、俺言っちゃったあ!  という顔をして、モジモジ、テレ
テレし始めた。

あまりにおかしいので、オレは店の中でバカ笑いを始めてしまったのだ
けど、あまり笑っていると、向かいの会社だの編集局長だのという、
そのこと自体がウソだと思われるかもしれない、それではあまりにかわ
いそうだと、オレはひと足先に表へと出た。
分厚いガラスを通しても「ケーカカカカ! ギャーハハハハ!」とバカ笑
いするオレの声が聞こえてくるらしく、真っ赤になりながら、ウソじゃな
いよとばかりにケンちゃんは名刺を取り出していた。

私は今でも思い出すと笑いが止まらないよ、
ケンちゃん、編集長、編集、総局長!

・・・・ちなみにね、ケンちゃんは、見栄張ってベンツに乗ってるんじゃ
ないんだよ。
「俺はクルマなんか、動けばいいんだ」、と、ずっとホンダの、なんだっ
けな、アコードだかなんだかの、かなり年期の入ったやつに乗っていたん
だけど、ボスがクルマを買い替えるときに、
「近ちゃん、なあ、いちおう立場っていうのもあるんだからさ、あんまり
ボロッちいクルマに乗るのは、いいかげん、やめてくれよ。よほど貧乏な
会社だと思われて、俺のほうが恥ずかしいよ」
と、これ近ちゃんにやるから、乗っててよとなったんだよね。

ケンちゃん、好きなのはバイクだもんな。
オレとおなじだよな。好きだぜ、ケンちゃん。愛してるよ。

ああ、だんだん腹が減って来た。なんか食おう。じゃあね。
シンヤより、愛を込めて

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 11
 投稿日 2001年1月16日(火)16時56分 投稿者 佐藤信哉

昨日はあれから、夜中の3時までぶっ通しで、ホットラインのテープ起こ
しをやった。
ヘロッヘロになって、それから近所の飲み屋まで出かけて、酒を食らい、
焼き鳥をほう張った。
寝たのは朝8時ぐらいだ。通勤する人たちの流れに逆らって、いかにも酔
っぱらいふうに赤い顔をして、フラフラと歩いているというのは、けっこ
うかっちょ悪いものがある。

例の「走行中に虫にぶつかった」という話しなのだが、これが、けっこう
居るものだ。
相当数、面白い話が寄せられた。来月号を楽しみにせよ。

今は、ここのhpのアドレスは、ミスターバイクの中、そこ1箇所にしか載
せていないので、ここを見ている人というのは、ミスターの読者である、
という前提で物を書いているが、この前提を取り払わねばならない時は、
どうやら、そう遠くはなさそうな雰囲気だ。
まあ、だからといって、書く内容が変わるわけではないので、別にどうと
いうこともないのだが。

ホットラインは、世紀末に、総着信件数が、120000件を突破した。
このサイトがそれを越えるのは、いつなのだろうか。
ちょっと、楽しみだ。

ところで、6件ばかり前に入っている「ワンダ」というのは、漫画家の
ワンダバダ長沢君だね?
昔懐かしや、茅野でやったSD1のときに、ステージ上で「おい飲めよ」
とビール瓶を差し出したら、歯に当たっちゃって、前歯がちょっと欠け
てしまった長沢君だね?
「シンヤは黒い」とあるが、それは私のちんこのことかね?
だったら外れているぞ。
いま椅子を引いて、ひっぱり出して見てみたが、どう見ても黒ではない。
唇と同じような色をしているぞ。そして、私の唇は、ピンクだ。

しかし、「佐藤信哉のちんぼこはピンク色!」というのは、
ちょっとイメージ的になんなので、やはりここはひとつ、「黒い!」と
いうことにしておこう。

さあ、仕事を続けよう。
今度は50件前後への、選抜だ。

私は働く今日もまた、黒いイチモツぶら下げて

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 12
 投稿日 2001年1月17日(水)06時04分 投稿者 佐藤信哉

さっき、ホットラインを全部入稿した。
中尾祥司編集長推定40代後半も、ホヤ坊こと坂下浩康確か34歳も、
山口銀二郎たぶん20代半ばあたりも、まだ頑張っていた。
ゴーグルの連中は、全員、大日本印刷に出張校正に出かけていた。

ここのところの「もろ直送・信哉便」を読んでいれば薄々は分かっている
と思うが、ライターの生活というものは、そして編集者の生活というもの
は、こんなものなんだ。
少しでもそんな内情を分かった上で、一字一句よく吟味しながら誌面を味
わってもらえると、こちらとしてもすごく嬉しいのだが。
「金さえ払えばこっちのもの、俺ぁ読者様だ!」
というような思考をしている奴は、はっきり言ってオレは虫が好かん。

編集部の連中は立場上、絶対に言わないけどな、そういう事は。
でも、ひでえ奴はいるんだ。
例えば、こんな夜中に電話掛けて来て、
「ああ、まだ居たんですねえ、すごいですね、あの、確か半年ぐらい前の
やつだったと思うんですけど、○×って出てましたよねえ、あの人の連絡
先って、分からないですかねえ」

連中にしたら、ふざけんなこのやろう、こっちは便利屋じゃねぇってんだ!
と腹を立てるが、いちおうは読者様だと思うから、いえ、ちょっと分から
ないんですけど、すいませんと応対する。

すると、相手は「そうなんだ」と言ったきり、ありがとうも、すみません
のひと言も言わないまま、ガチャッと電話を切ってしまったりする。

挙げ句に、そんなときの電話の応対が悪いと、わざわざ編集部まで乗り込
んで来る奴もいるのだ。
最近はまったくいなくなったが、昔はしょっちゅうあった。
雪谷に編集部があった頃の話だけどな、バイク乗り付けて、○×というの
いるか、と玄関先ででかい声を張り上げて・・・。

それで、若手の人間が応対して、ペコペコしているのを見ているうちに、
当時は毎日のように入り浸っていた、オレとかカメラマンのバイオレンス
板垣とかの、部外者が頭に来はじめてしまって、てめえこのやろう、何も
言えない立場のサラリーマンいじめて何がおもしれえんだ、オレが代わり
に相手してやろうじゃねぇか!  なんて、何回やったことか。

「まあ、そう怒るなよ、あいつらだってさあ…」
と話しているうちに、結局はみんな分かってくれて、握手して帰って行っ
てくれていたのだけど、まあ、とにかくそんな連中が確かにいたわ。

‥‥なんてことを、残って一生懸命仕事に精出す3人の姿を見ているうち
にふと思ったりしたわけなんだけど、とにかく、オレはそれからスシを食
いに行ったのである。

それで、食いながらふと思ったのだけど。
例えばだな、食っているうちに、小便がしたくなったとする。
それで、便所へと、行く。そのときに、だ。
みんな、手を洗ってから、するか?
出るときにはもちろん洗うかもしれないが、
入るときには洗わないだろう、ふつう。
そうすると、だ。
例えばの話し、エビンチョとか、カニだとかを食っていたとする。
すると、あれ、臭いがかなりきついものだよなあ。すると、その手でだよ、
ちんぼこを掴んでベーションを垂れて、それから手をチャッチャッと洗っ
て、出て来るわけだ。

‥‥すると、だよ、もしかしたら、だよ、それが、自分の母ちゃんとか奥
さんとか嫁さんとか彼女とかに、ナイショだったりした場合の話しだよ、
家に帰って、
「おい、俺のドジョウを、ちょっとそのう、アレしろ‥‥! 」とか言った
場合、
「あら? あんた、
どこかで自分だけカニとかエビを食べて来たでしょう!!」
とかって、なった奴、やっぱ世の中には、いるんじゃねぇのかなあ‥‥。
オレは絶対に、いると思うのだが。
‥‥いねぇか。   取りあえず、もしいたら、この投稿欄に名乗り出よ。

追伸  おい、おめら! 北海道の連中! オレは今月30日の火曜日の夜、
札幌に飲みに行くぞ。
9時ぐらいまでに仕事の打ち合わせは済ましてしまう予定なので、みんな
で集まって、SDさながらの、ドンチャン騒ぎをやらかそうぜ !
細かい事は、また書く。とにかく、30日の、夜だ。

も、もう、眠くてかなわん。 オレはひと眠りする。 じゃあな。

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 13
 投稿日 2001年1月18日(木)15時39分 投稿者 佐藤信哉

今朝の7時40分に、やっとすべての原稿の入稿を終了させた。
それからおもしろいように、すぐに意識を失い、皮膚のシワが延びるほど
に膀胱がパンパンになって、さっき強制的に目を覚まされてしまった。
モッサーと床を抜け出し、スタタタタッと便所へ飛び込み、テッシュなら
5枚重ねでも楽勝に貫通するだろうぐらいの勢いで放出してから、これを
書いている。

「オレもやるぜ! シンヤ兄貴!」。バラバラな文章?
いいんだよ、それで。
思いついたまま、 気の向くままに書くからこそ、面白いんじゃねぇか。
いやいや、それ以前に、それでまとまりのある文章を書かれてしまったら、
文筆業者としての、こっちの立場がなくなってしまうだろうが!
だから頼むから、仮に書けたとしても遠慮してくれよ、そういうのは。

「生シンヤ」、ねえ・・・・。

たまにね、もっと面白い表現する奴いるんだぜ。
女の子に多いんだけど、「あっ、動いてる、動いてる!」と。
な、なんだそりゃあと聞くと、
「いやあ、雑誌でしか見たことなかったから・・・!」とか言われて。
オレは往年の、リング上の馬場か。ま、いいが。

ほんとに、いまのバイク業界はショボイよな。
でもな、見てろ、オレが火ィ着けてやるから。
計画はすでに練り上がり、いまはそれを、
「具体的に、どんな体制で、どうやるか」
というところまで漕ぎ着けている段階。
なにしろ、オレだって未知の世界、試行錯誤の連続なのだ。
例えば、いま書いているこんな話しだって、
これは本来は「裏話」のページでやるべき部分というか、書こうと思って
いたのだけど、実際蓋を開けてみたら、ここのほうが遥かにマッチしてい
るし、またもっとも大切な「ダイレクト感」が生かせるということが分か
った。
ゆえに、
「商品紹介」のページや「リンク」のページも含め、果たしてこのまま
そのタイトルで開いてしまってもいいのだろうか、
在り来たりのものになってしまわないだろうか、
という疑問が、フツフツ、フツフツと沸き上がって来るのである、
実際に動かしみて、反応・反響 が分かった今となっては!

目に物を見せてやるには、そのあたりから良く考えて、2年先、3年先の
ことを視野に入れて動かねばならない。工事中の部分に手を着けていな
いのも、そんな理由があってのことなのだ。

で、どうするかって? そうだね、あとひと月待て。
その時には、オレがなにをやらかそうとしているか、発表できると思う。

 シンヤは取る取る、音頭取る
 黒いイチモツぶら下げて
 オレがやるぞと湯気を吐く
 ついでに飲み過ぎゲロも吐く

さて、これからは、ビデオの仕上げに関わらなければならない。
さて、これからは、読み物ページの続きを、大量に仕上げねばならない。
シンヤは書く書く今日もまた、たまにゃあっちもカキながら
つづきは、またあとで書こう。

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 14
 投稿日 2001年1月18日(木)16時15分 投稿者 佐藤信哉

いま、また後で、と書いたが、これでしばらく別の仕事をしようと思った
が、書き込んだら、画面の下に、また新規が2件。
あのなあ。おい、ポチ。落合君。
元ミスターバイク誌副編集長、現在チャンプuの、落合ひろし君。
職業ライターなら、もっとマシなこと書きなさい。
なに? 「そんなら原稿料払え」ってか。

むははははは! どうだ、フリーの立場になって初めて「自分の唯一の財産
である書くという才能」が、タダで使われるということの、重たい意味が、
分かったか!
むーはははははは!

・・・・・・オレよく、タダで書いてあげてたよね。

その下に書き込んである、「茨木の@兄貴」。
私はあなたの正体を知っている。
肩書きも社会的な地位もある、ある業界では有名な、
私よりもずっとずっと 御年配の方だね?

女房のタワシ? それがないと眠れないから、出張に出るときもカバンの
中にタワシを忍ばせて行く?

そういう方が、こういうものを書き込むというのは、大変好ましい。
もっともっと書いてくれ。
調子に乗って、こりゃやり過ぎたかと後悔するぐらい、書いてくれ。
できれば、酔っぱらった勢いでやってもらいたい。
そういえば、あなたは、泥酔してシンヤデイのステージに乱入しようとし
て、階段でうわぁとズッコケて、前歯をフロアにぶつけてしばしノビてい
た人と、同一人物だね?

そういうのも、私は大変に好む。

しかし、前歯は、高いぞ。

 

  隠れ家もろ直送・信哉便 15
 投稿日 2001年1月18日(木)17時47分 投稿者 佐藤信哉

なあ。いままた覗いたら、カウントが、あと140ぐらいで、5000に
なるのに気が付いた。
このあいだの土曜日のバーンナイトの始まる前の飲み会で、
「3000件目ってね、オレ自身だったんだぜ。
オレね、このあいだ、たまたま覗いたら、2999だったもので、一回閉
じてまた入って・・・」
と言ったら、パソコン通に叱られた。
「だーめだよう、シンヤさあーん。そういうのってね、みんなゲットす
るの楽しみにしているんだからぁ」
「なに?、ゲットしてって・・・・そんなのどうするの?」と聞くオレ。
「自慢するんですよお!」
「自慢? そんなの、証明のしようがないじゃんか」
「画面をね、そのまま取り込んで、コピーするんだよぉ」
 ・・・・知りませんでした。

で、いま決めた。5000件目ゲットした人、Tシャツにオレがサインし
て、送ってあげる。
着払いなんてケチ臭いこと言わない。送料も、オレが持ってあげる。
まだメールをきちんとしていないので、画像を受けることはできないので、
これは「自己申告」でいい。
ゲットしたぞと、godspeed044-435-6276までファクスで
送り先その他を、オレ宛に送るよろし。

ただし、もし騙しやがったら、一生嘘つき呼ばわりしてやる。

いいか、おめら! それはこのぶんだと、たぶん、今晩中だ。
カチャカチャ、チョコチョコと指を動かせ!

 

  隠れ家もろ直送・信哉便 16
 投稿日 2001年1月19日(金)07時28分 投稿者 佐藤信哉 削除

5000件目の、Tシャツプレゼント。
現在、翌日の午前7時10分の時点においても、連絡がない。
よってこれは、無効とする。

考えてみれば、仮に自分が5000件目だったとしても、カウンターを見な
いでどこかの部屋へ 飛んでしまっていたら、分からないことだものな。
戻って来て、カウンター数を見て、
「あれ? 自分だったのか?」
と思ってもすでにそのときはアフター・カーニバル、もう確認のしようも
ないもんなあ。
で。その可能性が往々にしてあるので、もし今日の、つまり19日の、
午後11時59分までに名乗り出なければ、このTシャツは次回の節目に回す
こととしよう。
‥‥1万件目‥‥とは言わない、ええい、ゾロ目の「5555 」でどうだ。
ゲットした人間は、早いとこ名乗り出よ。

さあ、今回は少しばかり、読みごたえのあるやつを書いてみよう。

ちょっと前のことになるが、あれは去年の暮れの事だった。
バンドマンの知り合いで、吉永というのがいるのだが、そいつから、ある
チケットを貰った。
それは、キックボクシングのものであった。
「シンヤさん、俺のマブダチが、今度引退試合をするんだ。
よかったら、ぜひ見に来てもらえませんか?」

吉永は、シンヤデイにすべてのミュージシャンを供給してもらっている
「バーンナウト」でお馴染みの、池袋のライブハウス・アダムに出入り
しいてる奴で、「ローズ・ヒップ・ガーデン」のメンバーだ。
吉永は、気性が荒い。高校生の頃からボクシングにのめり込み、プロラ
イセンスを取るまで やり続けた男である。
あまり深い付き合いはないので、オレは本性は分からない。
分からないが、とにかく極めて凶暴そうな男であるというのは、本能的
に感じ取れる。
それを今は音楽というものに変換し、叩き付けているのではないかとオレ
には感じる部分がある。
基本的に、今はミュージシャンでは、ある。
あるが、まだやはり、燃えたぎる血はそれでは冷まし切れないのであろう、
ふとあるとき、 現役のボクサーに復帰するときがある。
そう若い人間ではない。
ないが、それは裏を返せばある面、顔が効くということにもなる。

「シンヤさん、俺このあいださあ、タイから来ているキックボクシングの
○×とスパーリングしたんですけど、いやあ、参った、手だけで勝負され
て、俺コケにされましたよう!」
「俺、昔からちょっと仲がいいもんで、ジムに遊びに行ったとき世界チャ
ンピオンだった○×とさあ、スパーリングやったんだけどさあ、いやあ、
見えないんだよ。もうパンチが!
なにされているんだかわかんない状態で、もうボッコボコにされてさあ、
参った、参った、わはははは!」

吉永が正確にこう言ったかどうかは覚え居ないが、とにかくまあ、そんな
人間だ。 オレも格闘技は好きなので、喜んでそのチケットを貰った。
場所は、後楽園ホールである。
オレは、プロレスもボクシングも、生で見たことは一度もなかった。
オートバイ一筋で生きて来た、それは弊害でもあった。

嬉々として、出かけた、オートバイ、で。

テレビでよく見ていた後楽園ホールというのは、想像していたのとは全然
違っていた。 ビルの中にある? まずはそれだ。オレは後楽園といったら、
ドームを連想するように、なにかこう、地下にある広い秘密の格闘技場に
違いないと、勝手に思い込んでいた。だがそれは見事に外れていた。
まるでどこかの会社のオフィスへでも行くような雰囲気でビルの中のエレ
ベーターに乗り、 会場に辿り着いた。
ドアが開くなり、ツーンとしたハッカの臭いが漂って来た。

(なんだこりゃあ。ずいぶんとジジイ臭ぇところだな!)
最初に発した言葉はそれだった。
指定された席に座ると、ほどなくして吉永がやって来た。 オレはすぐに
聞いた。
「おいなんだ、このトクホンの臭いは」

それはワセリンの臭いであった。ワセリンという名前はそれまで何度も聞
いていたものだが、
なるほど、こういう臭いのするものなのか。

「ありがとうございます。シンヤさん、ほんとうに来てくれたんだね!」

吉永から貰ったパンフレットを見た。そこに書かれている内容を見て、
オレは戦慄を感じた。
(なんなのだ、この連中は!)
そこには、オレの想像もしてなかったような、すさまじいばかりの経歴が
書かれていた。
以下、パンフレットより原文のまま掲載する。

 

  隠れ家もろ直送・信哉便 17
 投稿日 2001年1月19日(金)08時49分 投稿者 佐藤信哉

*最初に訂正・前回で私は「バーンナイト」を「バーンナウト」と打ち間
違えた。

 

それは、本日の主役である「ガルーダ鉄」の兄貴分である男の紹介から始
まっていた。
タイトルは「ストーリー」。

「アンチェイン梶、現役中たった一度も勝てなかったボクサー。引退後、
第二の人生に勝負を賭けようと、大阪の労働者の町、釜ケ先で「とんち商
会」という会社を設立する。
労働者に仕事を紹介する手配師をおもに、探偵から迷子のペット探しまで、
殺し以外ならなんでもやった。だが仕事はうましいかず、浴びるように飲
む酒と、ボクシングの後遺症で梶の奇行は日増しにエスカレートしていく。
1995年5月5日、ある労働者から梶の事務所に脅迫まがいの電話が何度も
かかってくる。
「梶というのはおるか、金払うてくれ」。激怒した梶は頭から黄色いペン
キをかぶり、タクシーに箱乗りして、釜ケ崎労働者センターに殴り込む。
たったひとりの暴動。 レンチとトンカチを持って、叫びながら。
「おまえら、起きて働け! そこのオッサン立ちションすな!」
殴り込みに行く直前、梶は3人のボクサーに電話していた。弟のように可
愛がったボクサーたち。
彼らの間には友情を越えた強い絆があった」

‥‥というものだった。

オレは、写真でしかまだ見ていない。梶という男も、ガルーダという男も。
ガルーダは、ふんどし一丁の姿で日本刀を斜に構え、すさまじく人相の悪
い顔で大きく紹介 されていた。
前座が終わった。ガルーダと、対戦相手の、現役のチャンピオンが、リン
グの上に登場した。
チャンピオンがマイクを取り、言った。

「今日までやってこられたのも、ガルーダがいたからだ。
俺はそのことに対しては、ほんとうに感謝している」

ガルーダよりも3つかそこら若いそのチャンピオンは続けた。
「今日が、ガルーダの引退試合だというのは、自分も重々承知している。
・・・しかし。
だからといって、最後の花向けにと、勝ちを譲るつもりはない。俺は、負
けるのはいやだ ! 」
これが最後、というガルーダも、チャンピオンも、双方ともファンの数は
すごい。
なにか言葉を発するたびに、大歓声が沸き起こる。ゴングが打ち
鳴らされた。

                        つづく

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 18
 投稿日 2001年1月20日(土)15時29分 投稿者 佐藤信哉

3時間寝ては6時間起きていて、4時間寝ては、5時間起きて、という事を
くり返していたらそのうち頭の芯が痛くなってきて、物事をよく考えられ
ないようになってしまった。
「ああ、こんなに投稿がある。早く続きを書いてあげなくちゃ」
そう思うと、書けないものの、素直に眠ることができない。そのうち腹ま
で痛くなってきやがった。
どうしたものかと眉間にシワを寄せていると、隣でキーボードを操作して
いたマユミがボソッと言った。

「締めきりなんかないんだからさあ。無理して書くことないのに・・・」

 おおおおお! なんという正論、なんという盲点! まさにその通りだ。
これはオレが勝手に
書き込んでいるものを、みんなが勝手に読んでいる、というだけのもので
はないか。
なぜ今までそこに気が付かなかったのだろうか!

ライダーは、気が付くとオートバイに打ち跨がっている。
ライターは、気が付くと物を書いている。
これだ。・・・・・・とにかくオレは、寝た、寝た、12時間、寝た。

そして、スッキリとして、目が覚めた。
さあ、また始めよう。
いろいろと、書かねばならないことが、溜まっている。

まず、だ。5000件目Tシャツプレゼント、の件だ。
この話し、なんか「一杯のかけそば」ふうのオチがあって、ちょっとおも
しろいぞ。
連絡来ないから、5555の奴にやっちゃうよ。そう「もろ直送便・15」で
書いた。
そしたら、こんなfaxが、証拠写真付きで翌朝届いていた。

「おはようございます。5000hitしました。連絡が遅れてしまったのは、
hitした本人は嫁なのですが、自分が夜の仕事なので、帰るまで待っていた
のが原因です。
すいませんでした。直送便の最初を読んで、泣きかけてました」

そして、住所と名前等があり、最後にちょこっとこう追記されていた。
「前回のバーンナイトの時に、ケーキをもってった者です」

このあいだのバーンナイトのときに、確かにケーキを持って来ていた二人
の男がいた。
それはライブのアンコールが盛大に掛かったときのことだった。
「今月誕生日を迎えた人に、これを・・・」
聞けば、バーンナイトの前身である「はみ金」に初めて来て、ちょうどそ
の月は、自分の誕生日の月だった、そうしたら、居合わせた、どこの誰と
も知らない「仲間」がケーキを調達し、祝ってくれたと。
それがすごく嬉しかったので、お返しに、今月誕生日の人に自分も何かし
たい・・・。

なぜこんなに詳しく知っているか?

毎回、ミスターバイクに書くときに参考になるようにと、マルイチのボー
カル・丸山洋司が オレのところにA4で5枚にも及ぶ詳細なレポートを送っ
てくれている、そのためだ。
あちこち歩きまわり、ヘベレケになってしまう、オレの代わりに、ね。

それで、感動したオレは、次回掲載する部分に、ケーキの写真を小さくだ
が挿入して、そのことを書いた。そんな裏があったのだ。

偶然中の偶然だ。みんなが狙っている。
そして、本人ではなく、嫁さんという代理人。
でも。しかし!
そういう優しい心を持っている善人に、こういうものは当たるようになっ
ているのだ。
ああ、なんて気持ちの良い話だろうか。みんなも少し泣くがよい。

では、5555をゲットした人は?
この人は、オレと同じく佐藤さんという、仙台に住む37才になるハーレー
乗りだ。
fxdlにバトルスーツで乗っているのだという。
「20歳でバイクで事故を起こし、そのまま膝が曲がらなくなってしまった
ために、15年間のブランクを経て、一昨年やっとバイクに復帰しました」
「そのとき軽装だったために、バトルスーツの購入を決意し、現在に至っ
ております。
今後も掲示板等、書き込みをさせて頂きますので、よろしくお願いします」

カッコで買ったのではない。スタイル、ファッションからではない、過去の
痛い思いから、 軽装だったことを悔いてという理由で・・・

私はいま、とても気持ちが良い。
とても、気持ちが良い。
気持ちが良いから、もっと書く。
ふたりは、ちょっと待ってろ。明日か明後日にはTシャツを送る。
さあ、18を待て。用事を済ませたら、私はすぐに書く。

 

 隠れ家もろ直送・信哉便 19
 投稿日 2001年1月20日(土)16時47分 投稿者 佐藤信哉

あー、まず最初に言っておくが、実は、昨夜から今朝にかけてある人から
「シンヤさんの家の近所にこんなうまい炭火焼きの店があるよ」というお
知らせの投稿があったのだけど、それはすごくありがたい話しなのだけど、
こういうオープンにしているところで所在地の固有名詞等を使うのは、
ちょっと勘弁してくれよ。
「隠れ家直送」とやっているんだし、現に、昔、同じようなことがあって、
夜中にぜんぜん関係ない「佐藤さん」の家の前とかでかい音のするバイク
が通るようになってしまって、大迷惑を被ったことがあるんだから。
だから、削除させてもらったよ。

ちなみにね、あなたの言う範囲の、半径200メートルから300メートルぐ
らいの範囲に、少なくとも100人のミスター・バイク読者がいることを私
は知っている。紹介してくれたお店の側にある飲み屋だって、少なくとも
5件のマスターはオレのことを良く知っているよ。

そう考える、おもしろいだろう。えっなに、と。
実は、オレが・・・まあいいや。これを書くのはまだ早い。

さて、続きだ。
ずっと前にモーターサイクルショーで会ったことがあるという、
vmax命の「馬鹿@花正」さんって、覚えているよ。金属加工業の人だ
よね。
「お宅もVmaxが好きなんですか」なんていろいろと話し掛けられても、
あまりにも熱心にしゃべるものだから、オレなんかそのたびに「はあ」
と聞き手にまわるしかなかったです、はい。
あはははははは!
でもね、そんな話しはけっこうあるんだ。
本当にオレのことなんか知らない人は、もっとすごい事を言うぞ。

昔、湘南に出かけたときのことだ。
友だちクルマにヘルメットとか置いて、みんなで屋台のラーメン屋に入っ
た。
すると、そこのあんちゃんが、革ジャン姿のオレを見て言う。
「・・・なに、にいちゃんも、バイク乗ってるのかい」
「はあ」
「ふうーん、そうかい! 俺もなあ、若ぇ頃はずいぶんと乗ったよ」
自慢話がしばらく続く。
「ナナハンはなあ、こうやって乗り回すんだよう」
「熱海まで飛ばしたときはなあ、コーナーをこう曲がって・・・」
「200Hですっ飛ばすとなあ、もう、凄いよう、周りのクルマなんか
もう・・・」  かーたる語る。
「はあ・・・・そりゃあ、すごいですね」  
話しは今度は、男の生きざまについて、人生についてと広がって行く。
「商売ってのもねえ、なかなか大変なもんなんだよ、おにいちゃん」
「はあ」
オレは黙って聞いていた。
「ごっそさま。おじさん、いくら?」
ついでに、何の気なしに聞いた。
「いろんなことを、体験しているんですねえ」
「まあねえ・・・」
「おじさん、いま幾つなの」
「俺か。俺はもう、今年で・・・」

 ・・・なんだ、オレよかずっと年下じゃねぇか!
よくあるよ、そういうことは。

やべえ、これはコラムにいつか使おうと思っていた話だった。
ここにタダで書いちまったい。
まあいいか。そんなオレが、好きだろう、みんな。
好きと言っておくれ。

さあ、今度は「ガルーダ・テツ」の続編を書かなきゃ。

ps・18で書いた「ケーキの二人」というのは、御夫婦者だったとい
うことを追加しておこう。
そして、祝ってもらったのは 4人のバイク乗りで、そのうちの二人はこ
れまた御夫婦者での来場者、さらに、この二人は来るまで些細なことから
深刻なケンカ状態だったのだが、このおかげもあって、帰る頃には自然と
また仲良くなれていた、ということを。  

 

  隠れ家もろ直送・信哉便 20
 投稿日 2001年1月20日(土)17時53分 投稿者 佐藤信哉

メインイベントの幕は切って落とされた。 怒濤のような歓声に包まれた
リング上で、両者はついに激突した。
ガルーダと、対戦相手のチャンピオン・小野瀬選手とは、過去に4 度の
戦いがある。
すべて、ガルーダのKO負けである。
ガルーダ・テツ、30才。小野瀬邦英、27才。
最後の最後に、一矢を報いよう。カルーダは突進した。
打って打って、打ちまくった。蹴って蹴って、蹴りまくった。
ひざを使い、頭をくり出す。こぶしが舞い、スネが飛ぶ。

だが、チャンピオンは、やはり強い。打って打って打ち返し、蹴って蹴っ
て蹴り返す。
1 発入れては3 発食らい、2 発入れては6 発返される。だが、ガルーダは
倒れない。
まともにパンチをヒットされても、連打されても、倒れようとはしない。

左手のほうで、大声を出して声援を送っているひとりの男がいた。
あの目つき。あの、やばい雰囲気‥‥
アンチェイン梶であると直感したオレは、吉永に尋ねた。
「あいつ、そうだろう」
「そうです、そうです!」
梶は、我慢がならない、感情が押さえ切れないというのがありありと分か
るような態度に終止していた。リングサイドに詰め寄り、また席に戻り、
また腰を浮かせて‥‥

ガルーダは、立っていられるのが不思議なほどに打たれまくっていた。
いつ、ひざを着いてもおかしくない状態だ。だが、すでに2度のダウンを
喫していた。
もう倒れるわけにはいかないのだ。そして‥‥驚くべきことに、打たれつ
つも、まだ、不意に突然の反撃に出る。
その度に、場内は大歓声に包まれる。
「ガルーターァ! ガルーダァ! ガルーターァァァ!!!!」

勝負はついに、最終ラウンドまでもつれ込んだ。

                             つづく